要点
訪問看護は、利用者の自宅を訪ねる日中の訪問が業務の中心で、病棟のような夜勤シフトは基本的にない。一方で、夜間や休日に電話対応や緊急訪問を担う「オンコール(待機)」の仕組みを持つ事業所が多い。訪問看護を「夜勤なし」とだけ見ると、この部分を見落とす。最大の確認ポイントはオンコールだ。
訪問看護の勤務の基本形
訪問看護ステーションの看護師は、計画に沿って利用者の自宅を訪問し、バイタル測定、医療処置、服薬や療養生活の支援などを行う。訪問は日中の時間帯が中心で、勤務は日勤帯に収まることが多い。
ただし、24時間対応の体制をとるステーションでは、夜間・休日の連絡窓口が必要になる。その役割を担うのがオンコールだ。体制の有無や取り方は事業所によって異なり、そもそもオンコールを置かない事業所もある。
オンコール(待機)は夜勤と何が違うか
- 夜勤:施設に滞在して勤務する。勤務時間として扱われ、仮眠の有無など条件が決まっている
- オンコール:自宅などで待機し、連絡があれば電話対応や緊急訪問を行う。待機中は通常の勤務ではないが、行動範囲や飲酒などに制約が出る
負担の質が違う点が重要だ。オンコールの夜は、連絡がなければ眠ることができる一方で、「いつ鳴るか分からない」状態が続く。回数や頻度によって受け止め方は大きく変わるため、「オンコールあり」という一行だけで判断せず、中身を確認したい。
オンコールの中身は事業所差が大きい
- 頻度:月に数回程度の事業所もあれば、人数が少なく回転が速い事業所もある
- 手当:待機手当(1回あたり・1日あたり)の有無と金額、緊急訪問時の扱い
- 対応範囲:電話相談のみで済む範囲か、緊急訪問まで含むか
- フォロー体制:判断に迷うときに管理者へ相談できるか、翌日の勤務調整があるか
同じ「オンコールあり」でも、これらが違えば実質の負担は別物になる。
求人票で確認する5項目
- オンコールの有無と、月の想定回数
- 待機手当の金額と、緊急訪問時の手当・代休の扱い
- 待機中の制約(訪問エリア内にいる必要があるか等)
- 緊急訪問の頻度の目安(実績ベースで聞けるか)
- 訪問エリアと移動手段(自家用車・事業所の車・自転車など)
まとめ
- 訪問看護は日中の訪問が中心で、夜勤シフトは基本的にない
- その代わりにオンコール(待機)の有無が働き方を大きく左右する
- 頻度・手当・対応範囲は事業所差が大きいため、求人票と面接で具体的に確認する

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